
Guillaume & the Coutu Dumonts…… フランス語読みは滅法苦手なワタクシ、かなり初期の12″から買ってたんですが、ずっと名前を覚えられず、「ギョームなんちゃら」とごまかして来ました。どうやら、ギョーム・アンド・ザ・コートゥ・ドゥモンと読むようです。(発音はギオームの方が近いかな?)モントリオール出身のカナダ人である彼も、ベルリン在住のアーティスト。洗練されたディープ・ハウス・サウンドに土臭いアフロ/ラテンのパーカッションの融合は、これまでも散々試みられてきた、アイディアとしては全く新しくもなんともないものですが、この人の「黒い」グルーヴはちょっと別格。ベルリンではちょくちょくパーティーにも出演しているんですが、これまでタイミングが合わず見そびれていて、先日やっと初めてライブを見て来ました。
それがWatergateで行われたセカンド・アルバム『Breaking the Fourth Wall』のリリース・パーティー。週末のWatergateは音楽を聴いているんだかいないんだかよく分からない観光客でギュウギュウに混むので、彼のライブ時間を狙い撃ちで4amに会場到着。ちょうどライブが始まったばかりのところに滑り込みました。
正直なところ、テクノ/ハウス系プロデューサーの「ライブ」というものには過度の期待をしないようにしています。いわゆるラップトップの「ライブ」というのは大抵の場合が見ていてつまらないものだからです。暗闇に光るアップル・マークの向こう側をじっと睨みながらひたすらクリック……されても、見てる者にとっては何やってるか全然分からないんですよね。もしかしたら、ものすごく高度なことをやっているのかもしれないけど、「ホントはCD流しながらメールをチェックしてんじゃないの?」なんて言われちゃうわけです。そういう意味ではギョームも、どんなライブをするのか全然事前情報がなかったので、「“メールチェック・ライブ”かもしれない」という疑念もどこかに抱きつつ行ったのでした。
プレイの内容は、自身の楽曲のパーツと既発曲のパーツを合わせながらその場でリミックスしていくような、DJとライブの中間のようなスタイル。約一時間の凝縮されたプレイで、ダレることなくテンション上げっぱなしな感じでした。会場のお客さんも大いに盛り上がってました。
作品ではライブ・ミュージシャンを複数起用してレコーディングしているようですが、今回のライブは一人。でもあれだけ厚みのあるグルーヴを、パッドを叩きまくりながら演奏するスキルは素晴らしかったです。
もともと取材するつもりで行ったわけではなかったので当日の写真がなくて申し訳ないんですが、彼のライブセットがこちらで聴けますので興味の湧いた方はチェックしてみて下さい。
来月、ちょうどTaicoclubの裏で彼の出身地モントリオールで開催されるフェスティバル、MUTEKにて”The Side Effects”というバンド形態のライブを初披露するそうです。こちらも見応えあるパフォーマンスになりそうですねー。
MUTEKのウェブサイトからPodcastもダウンロード出来ますので、こちらもどうぞ。
http://www.mutek.org/podcast/125-guillaume-coutu-dumont-mutekpreview003
それだけオリジナリティがあるということですね。
私もとっても気に入って家でヘビロテ中のおすすめ盤です。
主な仕事は音楽ライター/通訳/翻訳など。
インディペンデントなヒップホップやダンス・ミュージックを得意分野とし、「徹底現場主義」がポリシー。
おもし ろそうなライブやパーティーをひたすらチェックしつつ、日本の音楽誌、カルチャー誌、ファッション誌などで通訳やインタビュー原稿の執筆をやっています。
現場で鍛えた耳と足腰には自信アリ。拠点を東京からベルリンに移し、新生活を始めると共に現地の音楽事情をレポートしていきたいと思います!
2010-6-8th Up





