TAICOCLUB LOUNGE にて新コラム「Yuko Asanuma’s Hallo Berlin!」がスタート!独ベルリン在住のライター 浅沼優子さんによる、ドイツのダンス・ミュージック・シーンを中心 とした新連載です。どうぞお楽しみに!
ベルリンから連載をさせて頂くことになりました、浅沼優子です。
もう5〜6年、音楽雑誌などでダンス・ミュージック関連の原稿を書いたり、取材の通訳をやったりしているので何となく名前に見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
この度8月15日に、かなり唐突にベルリンに引越してきました。何度か遊びに来てはいるものの、まだ住み始めたばかりですし、ドイツ語は全く分からんし、手探り状態の日々が続いております。
そんなフレッシュな気持ちで(?)この街の魅力とダンス・ミュージック・シーンの様子をお伝えして行ければと思っておりますので、よろしくお願いします!!
ではでは、連載第1回目なので、まずは「なぜベルリンなのか!?」という話から始めようと思います。
ベルリンに来たことがない人は、どうやらベルリンという街のイメージと、私の趣味やライフスタイルが合っているようには思えないようなのですが、逆に来たことがある人はみんな「羨ましい!」とか、「ああ、合いそうだよね~」と納得してくれます。

では、私の思うベルリンのいいところ、ちょっと挙げてみましょう。
・クラブが多い(市内に200軒以上あるとか!?)
・ DJ/アーティストが多い(=書くネタが多い)
・ レーベルやレコード会社が多い
・ カルチャー系/アート系のイベントが多い
・ 夜遊び人口が多い
・ 大人のパーティー・ピープルが多い
・ ゲイ・ピープルが元気(=イケてる街の条件)
・ 社会的・政治的風土がとてもリベラル
・ 他人を干渉しない
・ 静か
・ 木が多い
・ 公園が多い
・ 家が広い
・ 家賃が激安
・ 物価も安い(ヨーロッパの主要都市とは比較にならない)
・ オーガニック製品や食材が超充実している
・ 治安がいい
・ 人がフレンドリーで親切
・ かなり英語が通じる
・ 自転車レーンがとてもよく整備されている
・ 公共の交通機関が充実している(週末は24時間運行)
・ ヨーロッパの他の都市にもアクセスがいい
こんなもんかな?
もちろんマイナス面がないわけではありません。
失業率は深刻に高いし、冬は長くて極寒だし、ネオ・ナチはいるし…
でもこれだけの条件が揃っている街は他に思い当たりません!
まあ、自分の住む街に何を求めるかは価値観や好みによって違うので万人にとって魅力的な街ではないかもしれませんが、TAICOCLUBに行くような皆さんには惹かれるポイントが多いのでは?
そもそも私が最初にベルリンに興味を持ったのは、インタビューするDJやアーティストでベルリンを拠点にしている人が余りに多かったこと、みんなが口を揃えて「ベルリンが面白い!」と言っていたからでした。
家賃や物価が安いので、自分のスタジオやアトリエを構えるのも簡単。
しかもクラブやギャラリーが無数にあるので、発表の場もいくらでもあります。だから自称グラフィック・デザイナーやら、フォトグラファーやら、プロデューサーやらの多いこと!当然クオリティはマチマチですが、自由でクリエイティブなエネルギーが満ちているのは街としてとても健全で好ましい状態だと思うのです。
現在のベルリンの状況を80年代のニューヨークみたいだと言う人も多いです。
まあ、私は80年代のニューヨークを体験していないので分かりませんが、初めてベルリンのクラブBerghainに行ったときは「Paradise Garageってこんな感じだったんじゃないかな?」と思いました。
本などで読んだイメージが、そのまま目の前に広がっている感じがしたのです。そのフリーかつフリーキー(笑)な光景は、今まで行ったどんなクラブにもないものでした。もちろんクラブに行くためだけに引越して来た訳ではありませんが(!)、あの瞬間にベルリンという街の懐の深さを体感し、ヤラれてしまったような気もします。
今年で壁が崩壊して20年。まだまだ街としての若さを感じる一方、成熟したヨーロッパ社会の伝統も感じさせる不思議な街、ベルリン。ダンス・ミュージックを切り口に、その表情をレポートしていきますのでお楽しみに!!

主な仕事は音楽ライター/通訳/翻訳など。
インディペンデントなヒップホップやダンス・ミュージックを得意分野とし、「徹底現場主義」がポリシー。
おもし ろそうなライブやパーティーをひたすらチェックしつつ、日本の音楽誌、カルチャー誌、ファッション誌などで通訳やインタビュー原稿の執筆をやっています。
現場で鍛えた耳と足腰には自信アリ。拠点を東京からベルリンに移し、新生活を始めると共に現地の音楽事情をレポートしていきたいと思います!
2009-9-5th Up





