
Omar S
Theo Parrish、Moodymann以降のデトロイト・ハウスを代表するOmar SことAlex Omar Smith。ヒップホップ、テクノ、ハウス、エレクトロまで実に様々な新しい音楽が台頭してきた80年代に多感な時期をデトロイトで過ごしたAlexは、デトロイトの市内でもそれぞれ異なった音楽的文化を持つ西部、東部、両者を少年期に過ごし、柔軟にそれらの音楽を吸収していった。
多くの人々が70年代の音楽に熱を上げる中、彼は50年代、60年代のモータウン・サウンドに夢中になっていた。現在も、「今のダンス・ミュージック界で俺ほどモータウンを愛する男はいない」と豪語するほどである。
モータウン・サウンドだけでなく、兄の影響でRun DMC、Fat Boys、Skinny Boys、Houdiniなどのラップ・ミュージックを聞くようになり、Derrick Mayの友人であった兄の影響でハウス・ミュージックに傾倒するようになる。年上の兄弟達はアレックスにターンテーブル、キーボードを買い与えるなど、彼の音楽のキャリアにおいて家族の存在が大きな貢献を果たした。またAlexは当時流行だったビデオ・ゲームにも熱をあげ、とりわけシューティング・ゲームで鍛えられた集中力 (?) は、DJプレイの際、また作曲の際に大いに役立っていると自負している。
18歳になり作曲を始めたAlexは、2001年に『Omar-S 001』をリリース。同時に自身のレーベル“FXHE Records”を立ち上げる。Theo Parrishはこのレコードに大いに感銘を受け、AlexとともにT.O.M. Project名義で『Renaissance』をTheoのレーベル“Sound Signature”からリリースした。Alexはその後も自身のレーベルを中心にリリースを続け、2009年には人気MIX CDシリーズ『Fabric』の45番を担当。Ricardo Villalobos以来2人目となる、自身の楽曲のみによるこのMIX CDが、多くの人々の好評を博したのは記憶に新しい。
デトロイト・テクノ、ディープ・ディスコ、ハウス、テック・ファンク、、、彼のスタイルにはまればジャンルなども飛び越えてしまうそのプレイぶりで世界中のフロアを沸かせ続けており、昨今のディープ・ハウス・リバイバルシーンで、もっとも輝きを放っているアーティストといえるだろう。昨年の初来日となるtaicoclubでのDJは、共演のTheo Parrishをしのぐとも劣らない熱狂を呼び、今なお語り草となっている。
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2010-7-1st Up





